サイクルボランティア・ジャパン

台湾一周の旅(2009/12/2-18)

台北から時計回りに台湾を一周した。台湾全土でサイクリングが盛んなことに驚かされた。週末の郊外はサイクリストで賑わう。台湾を一周するサイクリストも多い。

■台北観光
2009年12月2日(水) 往きは妻と一緒に台湾入国。彼女は4泊5日で台北を見物して帰る。
台北では故宮博物院や龍山寺などを見学。台北市街は車が多く、それ以上にバイクがたくさん走っていて圧倒させられる。自転車はほとんど見かけない。
朝食は入り口にドアのない庶民食堂に入る。勤め前の人々が行列して朝食を買ってゆく。小籠包や揚げパンなどに豆乳スープが定番。
台北の西を流れる淡水河に寄ると、川沿いに自転車道が続いていた。これからいろんな所で見ることになる自転車道の始まり。
  
<淡水河の自転車道>

街に戻ると「ジャイアント」の看板を掲げたスポーツ自転車ショップをみつけた。店頭に自転車スタンドを設置して、洗練された店構えだ。

<自転車ショップ>

■一周開始
12月5日(土) 台湾一周出発。峠を越えて東海岸に出るルート。
地図は出発前に知人からもらった台湾全体の50万図と、行く先々のコンビニで購入する県別10万図を使用。
サイクリストがどんどん郊外へ走ってゆく。駅らしきところには20人を超える集団が集まっていた。今日は土曜日だからだ。

<サイクリストが集合>


<続々と郊外へ向かうサイクリスト>
最高点は585メートル。東の海が臨める展望地で多くのサイクリストが休んでいた。

< 峠で休憩中の自転車たち>

豪快に下ると、あっという間に海岸に来た。道路には「自転車」のレーンがあり、自転車も堂々と走れる。

< 自転車レーン>

蘇澳(スーアオ)に来て、蘇澳大飯店に投宿(1000台湾ドル)。走行107km。

12月6日(日) 走り出して、いきなり登り。ぱらぱらとサイクリストが抜いてゆく。同じチームジャージで20人はいるだろうか。老若男女が混じっている。どんどん登って最高点は400メートル。そして、次の村ではゼロメートルに下ってしまう。
昼前に陽が出て暖かくなり、ツクツクホウシが鳴き、アゲハチョウが舞う。半袖姿になった。
昼食に入った食堂で、私と同じく時計回りに一周する香港人のサイクリストカップルに会った。若くてどんどん走る。

< 香港カップルと私>

花蓮(ホワリエン)に来て日本人経営の民宿に投宿。町でコインランドリ、インタネットカフェ、夕食。 走行105km。

12月7日(月)町の食堂で朝食を食べて出発。野菜もちと小籠包。
ここから主要道が山の中に入るので、海沿いの道は交通量がぐっと減る。地形の関係でアップダウンも緩やかになってきた。あちこちで道路の改良工事が行われている。
ずっと海を見ながら走る。夏は海水浴でにぎわいそうだ。
成功(チェンクン)で古びた宿に投宿600台湾ドル。宿のおばあさんが達者に日本語を話す。海鮮料理屋で食べた夕食は注文しすぎて食べきれず。走行118km。

12月8日(火)快晴で気温24℃。初めから半袖、半パンツで走る。道端にはブーゲンビリアが咲き乱れる。人が手をかけなくも元気に咲いている。
金崙(チンルン)で「富の山」と書いてある温泉に到宿、700台湾ドル。日暮れ前に空の池にお湯が入り始めた。温泉をポンプアップしているのだ。半分くらい溜まったところで海水パンツをはいて湯に入る。
ここでは二人のサイクリストと同宿。情報を交換する、というよりこれから先のルートについて教えてもらう。

< 金崙温泉の夕食>

暗くなってからやってきた私と同年配のサイクリストはとても親切で、万一のときにと日本語が話せる友人の携帯電話の番号を教えてくれた。互いに名乗りもしていないのに。閑散とした温泉にサイクリスト3人が集う。 走行88km。

■最南端へ
12月9日(水) 海沿いを走る。浜辺に波が打ち寄せる。
達仁から山越えの道。前方に自転車を押して歩く旅行者がいる。追いついたところで話しをすると62歳の台湾人。この先のルートをアドバイスしてくれる。親切な人が多い。

<62歳の台湾サイクリスト>

そのあと、20人を越えるサイクリストとすれちがった。皆、すれ違いざまに「ジャイヨー」と叫んでゆく。 “がんばれー”という意味だ。グループツーリングらしく、荷物は少ない。
標高450メートルの寿峠で国道9号と別れ、県道の199号に入る。より南端に近づくルートだ。とたんにひっそりとした道。交通はまったくといっていいほどない。両側はうっそうとした樹林帯。走って楽しい道だ。
 南端の観光地、墾丁(ケンティン)で泊る。走行96km。

12月10日(木)
海沿いの静かな道を行く。きれいな青い海。静かな漁村。途中、公園のトイレに入ったら掃除したてでとてもきれいだった。感謝。
高雄に近づき、車洪水の中を高雄駅へ向かう。台湾滞在が1週間になり、慣れもでてきて混雑の中でも躊躇しないで走る。バイクはおろか、車でも赤信号で右折してゆくのがいる(台湾は車が右側通行)。目の前をさえぎるように右折されることがよくあった。でも、基本は自分の前方をよく見て走っていればたぶん事故は起きない。

12月11日(金)高雄→台南
台南市内の大通りには黄色に塗られた自転車レーンが設けられている。うらやましい。時々そこに車が停めてあることもあるので油断は出来ないが、堂々と走れるのはありがたい。

<台南の町並と自転車レーン>

12月12日(土) 日程に余裕が出たので、山へ向かい、関子嶺温泉を目指す。山の斜面にみかん畑が広がっている。道の勾配の変動が激しいのが辛い。
宿の自分の部屋で温泉に入る。四角いタイル張りの湯船。蛇口をひねると泥水が噴出した。泥湯温泉なのだ。シャワーの湯も泥湯だった。

■歴史を感じる町並み
12月13日(日) 宿を出るとサイクリストがどんどん登ってくる。本当に台湾はサイクリングが盛んだ。純ロードレーサーを始め、MTB、クロスバイク、小径車とバラエティに富んでいる。
地図に“自転車道”と表示されている道がある。走ってみると、普通の道だが大木の並木道になっていて楽しい。ところどころに休憩所があり、自転車スタンドが設置されている。心憎いレイアウトだ。

<3944trim 自転車道の案内>


<どこかほっとする大木の並木道>


<サイクリストの休憩所>

小さな村を通ると、平屋のレンガ造りの家々が目に付く。昔の家なのだ。新しいコンクリート造りの四角い家よりはるかに趣がある。旅人の勝手な感想だが。

12月17日(木)桃園(タオユアン)でサイクリングを終えた。全走行が1100キロあまり。明日はここからタクシーで空港へ行く。

<雨の通りを眺めながら最後の夕食 桃園の食堂にて>

■費用
1.為替レート <単位:円/台湾ドル>
・12/2の新聞発表 …2.68
・12/2に成田空港で台湾ドルに両替 …3.20
・12/4に台北の銀行でATM引出 し…2.84
・12/18に台北の空港で円に戻し …2.71
日本国内で円から台湾ドルに交換するのは不利。

2.掛かった費用 (円換算)
航空券 44,760-
日本での移動 17,000-
台湾での費用 75,150-
合計 136,900-

3.宿代
最安価格 500台湾ドル(1400円)
最高価格 1680台湾ドル(4700円)
 台北のドミトリーを除きシャワーかバスタブとトイレ付き。
値段の開きに応じて設備の程度も大きく違う。

佐々山 厚

2010年3 月10日(水) カテゴリー: 会員活動報告